Excelで家計簿をつくろう

家計の管理に必須の家計簿をExcelでつくってみましょう

Excel家計簿

2.3.総勘定元帳の作成

投稿日:2019年10月10日 更新日:

今回は総勘定元帳の作成について説明していこうと思います。

前回の決算整理仕訳はかなり重たい内容でしたが、今回はさっくりと説明していきます。

 

 

Excel de 家計簿トップはこちら

総勘定元帳作成の目的

そもそも、総勘定元帳とは何でしょうか。
そして、総勘定元帳を作る目的はなんでしょうか。

総勘定元帳とは

まずWikipediaで総勘定元帳を調べてみましょう

総勘定元帳(そうかんじょうもとちょう、英: general ledger)とは、勘定科目ごとに全ての取引を記載する勘定口座を集めた会計帳簿である。単に「元帳」とも呼ばれる。

「総勘定元帳」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2019年7月1日 (月) 06:07 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/wiki/総勘定元帳

科目単位、つまり「現金」や「売上」という勘定科目ごとに、発生した取引をすべて集めたものが総勘定元帳ということです。

以前にもお見せした簡単なサンプルを見てみましょう。

売上元帳サンプル

これは「売上」に関係する取引をすべて集めた売上元帳です。

このような元帳と、使用する勘定科目全てについて作成したものが、総勘定元帳です。

 

総勘定元帳の目的は残高計算と明細確認

仕訳=>総勘定元帳=>財務諸表

の流れは既に説明しました。

総勘定元帳とは、財務諸表の作成にあたって各科目の残高を計算するため、また各科目の取引明細を確認しやすくするために作成されるものです。

科目単位の残高を計算する

過去の投稿でも説明していますが、簿記の最終的な目的は関係者に報告するための資料=財務諸表を作成することです。

一方で、取引を確実に記録するために仕訳は取引単位で作成します。

そのため、年度末にまとめようとしたときには仕訳の量は膨大なものとなっています。

これを逐一数え上げて、一年の売上高は何円、現預金の期末残高は何円、と計算するのは現実的ではありません。
よって、仕訳を切った後、各仕訳を総勘定元帳に転記することで、各科目が関わった仕訳を集約し、科目単位での集計ができるようにするのです。

 

勘定科目単位に明細を確認できるようにする

上述の残高計算と同様に重要なのが、取引の明細を確認できるようにすることです。
あの取引ってちゃんと仕訳を切ったっけ、と後から確認するときもそうですし、「この費用の内訳ってどうなっているの?」と質問されたときもそうです。

仕訳元帳の形で(取引の発生順で)記録しているだけですと、「あの取引っていつだっけ」みたいなことになってしまって、中々確認が出来なくなります。

勘定科目単位で仕訳をまとめておくことで、あとから明細を確認しやすいようにすることも、総勘定元帳を作成することの大切な目的です。

 

 

総勘定元帳を作る

ここからは、具体的に総勘定元帳の作り方を見ていきます。

仕訳にはそれぞれ貸借の2つの勘定科目と金額がありますから、この2つの勘定科目を見て、それぞれの元帳に同じ仕訳を転記することになります。

 

1つの仕訳は2種類の勘定科目から成り立つ

今一度、貸借平均の原理を見てみましょう

資産+費用 = 負債+純資産+収益

です。

仕訳を見るときには、何の科目が、貸借のどちらにいるのかが重要になります。

例えば、借方に資産の科目があれば、それは資産の増加です。反対に、貸方に資産の科目が乗っていれば、それは資産の減少です。
負債が借方にあれば負債の減少、負債が貸方にあれば負債の増加と見て取れます。

ですから、仕訳を見るときには、資産/費用/負債/純資産/収益のどれに属する科目が書かれていて、それぞれ貸借のどちらに記入されているのかをしっかりと確認しましょう。

 

貸借両方の元帳に仕訳を転記する

次に、各仕訳を勘定科目ごとの元帳に転記していきます。

仕訳帳と総勘定元帳の連携

仕訳を一つ一つ確認し、売上という勘定が記入されていれば、その仕訳は売上元帳に転記すべき科目です。

相手の科目は何なのか、売上は貸借のどちらにいるのかを確認したうえで転記を行います。

売上が貸方にいる仕訳であれば、それは売上の増加です。相手科目を記載の上、売上元帳の貸方金額に元の仕訳の金額を記載します。
反対に、売上が借方に記載されていれば、それは売上の減少です。同様に相手科目を記載の上、今度は売上元帳の借方金額に仕訳金額を記載します。

このように積み上げていけば、

貸方金額の合計 ー 借方金額の合計

によって売上の総額を知ることが出来ます。

以上の至極簡単でかつ膨大な作業を、勘定科目単位に繰り返していきます。

その結果として出来上がるのが、総勘定元帳です。
この総勘定元帳を確認し、各勘定科目の最終的な残高(借方残高か、貸方残高かも含めて)を確認することで、期末時点の財務諸表の記載すべき金額が把握できます。

もちろん、今は手作業でやっているところは中々ないでしょう。基本的にはシステムが仕訳のデータをもとに自動で作成してます。
ただ、何のために、どういう手順でやっているのかを知ることは無意味ではないかと思い、紹介させていただきました。

 

前<< 2.2.決算整理仕訳

 

Excel de 家計簿トップはこちら

-Excel家計簿

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

Excel家計簿サンプル

Excelで家計簿を作る、といっても具体的にどんな感じ? と思われる方のため、私が作成し、実際に使用している家計簿をサンプルとしてお見せいたします。 ※まだあくまでも”自分用”にしか作成していませんの …

no image

1.簿記の目的

はじめに 今回は簿記って何のためにやっているのか、というそもそもの疑問にざっくりとお答えしていこうと思います。 分かりやすさを優先するために、会計学的に厳密にはせず多少端折ったりしながら、簿記を全く知 …

no image

1.2.2.損益計算書を読み解く

前回は貸借対照表について説明をしました。 今回は、貸借対照表と対をなす損益計算書について説明していきます。 まず、損益計算書とは何か、再度Wikipediaからの引用で振り返ってみます。 企業のある一 …

no image

1.2.1.貸借対照表を読み解く

今回は財務諸表の一つ、貸借対照表について説明していきます。 貸借対照表と損益計算書については、前回も軽く説明はしましたが、再度Wikipediaから貸借対照表について引用しておきます。 貸借対照表は、 …

no image

1.1.取引の記録

すでに説明したように、簿記の第一の目的は日々の取引を記録することです。 記録する上で重要なことは、「どんな項目を」「どんなルールで」記録するかという決めごとです。 最終的には財務諸表の形式で取りまとめ …

Excel de 家計簿

学んだことをゆるゆるとアウトプットしていきます
さしあたっては「Excel de 簿記」を中心に更新します

このサイトについて

Excel de 簿記