Excelで家計簿をつくろう

家計の管理に必須の家計簿をExcelでつくってみましょう

Excel家計簿

1.簿記の目的

投稿日:2019年9月28日 更新日:

はじめに

今回は簿記って何のためにやっているのか、というそもそもの疑問にざっくりとお答えしていこうと思います。

分かりやすさを優先するために、会計学的に厳密にはせず多少端折ったりしながら、簿記を全く知らない方向けに、まずは雰囲気を知っていただくために、本当にざっくりと説明していきます。

 

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そもそも簿記って何?

簿記はそもそも、会計実務の一部分です。

会計には、大きく「財務会計」と「管理会計」があります。
(また、これに「税務会計」を加えて3つに大別する場合もあります)

それぞれの会計の目的をざっくりと紹介すると下記の通りです。

  • 財務会計:外部の利害関係者に対して会計情報を提供する
  • 管理会計:内部の関係者に対して会計情報を提供する

見ていただければお分かりの通り、いずれも会計情報を提供することが目的です。
この”会計情報の提供”のためには、日々の取引、つまりお金のやり取りを記録しておく必要があります。
その記録の方法が、簿記なのです。

つまり

  • 日々の取引を記録する
  • 関係者に提供する情報を作成する

この二つが簿記の目的です。

では、それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

 

取引の記録

皆さんは

  • 今月の収入はどれくらいか
  • 今月の出費はいくらか
  • どんな用途で、何円使ったか
  • 口座残高やクレジットカードの使用額はどうなっているか

といきなり尋ねられて、答えることが出来るでしょうか。
おそらく、難しいでしょう。
私も家計簿がなければ答えることができません。

とはいえ、今月の収入くらいなら分かるかもしれません。
基本的には会社から支払われる給料から社会保険料や税金が差し引いた金額ですから、毎月固定的で何日に振り込まれるのかも分かっています。
また、基本的に全部カード決済の人であれば、支出分もカード明細を確認すれば分るでしょう。

では、これが事業や会社のレベルならどうでしょうか。
いつ、だれに、なにを、何円で売ったのか。その代金はいつ回収されるのか。仕入はどうか。
様々な手数料や従業員の給与など、支払いはどれくらいあったのか。いつ支払われ、どの銀行口座から引き落とされているのか。
これを覚えておいたり、毎月の〆作業や四半期・年度の決算のときに書類を全部ひっくり返して合計するのは現実的ではありません。

そのため、日々、取引が発生したタイミングで記録を付け書類をチェックし、金額や内容を把握できるようにしておくのです。

それは家計簿でも例外ではありません。
例えば、支出はカード明細を見ればわかると言っても、その内容として食費がいくらで、交通費がいくらで……と費目ごとの集計金額を即座に出すのは難しいでしょう。
その点、家計簿をきっちりとつけていれば、費目ごとの集計金額を把握することも簡単です。

このように、取引をきっちりと記録していくのが簿記の大原則です。

 

 

会計情報の提供

では続いて「今月の収支について教えて」とご家族にお願いしたとして、数十行の取引明細が出てきたら皆さんどう思うでしょうか。

おそらく「こんなもの見せられても、よくわからん」となるのではないでしょうか。

家計簿や企業会計も同じです。
社長や投資家、銀行に対して「当社(弊社)の財務状況はこの通りです」と見せるにあたって、毎日毎日コツコツ記録した明細をそのまま見せるわけにはいきませんよね。
一目瞭然な、まとまった形式で見せる必要があります。
具体的には、

  1. 貸借対照表
  2. 損益計算書
  3. 株主資本等変動計算書
  4. キャッシュフロー計算書

という4つの書類にまとめます。(これらをまとめて財務諸表と言います)

このうち、最も基本となるのが貸借対照表と損益計算書です。

貸借対照表は財産の状況を説明するもので、「資産」「負債」「純資産」が記載されています。
これを見れば、会社がどれだけお金を借りていて、どれだけお金や商品、設備などを持っているのかが分かります。

損益計算書は字面の通り、損失又は利益の状態を説明するもので「収入」「費用」「損益」が記載されています。
収入がいくらで、費用がいくらか。差し引きで利益が出たのか損失が出たのか。そういったことが分かります。

このように、記録した内容をとりまとめ、財務諸表を作成するまでが簿記の一連の手続きです。

 

次>> 1.1.取引の記録

 

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